私立小学校と公立小学校では、同じ小学校教諭でも就職するまでの流れや難易度など、さまざまな違いがあります。また、実際に働いてからも給料面や研修の面などで違いがあります。こちらのページでは私立小学校と公立小学校の違いについて詳しく解説します。
公立小学校の場合は年に一度の教員採用試験を受験し、合格した後に自治体内のどこかの小学校で正規の教員として採用されます。
一方で、私立小学校の場合は学校ごとに募集をしています。学校によって試験内容は異なりますが、自分で入りたい学校を選ぶことができます。
しかし、私立小学校の多くは、初めは常勤講師、経験を積んだら正規の教員として採用される場合が多いという違いもあるので注意が必要です。
公立小学校の教諭、私立小学校の教諭、それぞれ対策が全く異なります。そのため、どちらが難しくてどちらが簡単ということはありません。
公立小学校の教諭になりたいという場合は、教員採用試験対策をしっかり行い、私立小学校の教諭になりたい場合は、目指す学校の採用試験対策をしっかり行う必要があります。また、公立向き、私立向きというのもありますので、難易度で考えるよりも、どちらで教諭になりたいかを考えることをおすすめします。
学校の種類や役職の有無等によっても変わりますが、公立小学校の場合は、県内一律で給料が決まっています。正式採用の新卒教諭の場合は、初任給22万円くらいが目安です。
私立小学校の場合は、学校ごとに給料が決められているため、受験をしてみないとわからないというのが現状です。講師としての採用の場合は、正式採用の私立小学校教諭よりも給料は少なくなる可能性が高いと言えるでしょう。
公立小学校教諭の場合、「初任者研修」「2年目研修」、「10年目研修」といった研修が都道府県単位で行われるものや校内研修などがあります。都道府県単位で行われる研修は、同じ年に教員となった同期の先生が一堂に会するため、かなりの人数での研修となりますが、横のつながりが広がるとも言えます。
一方、私立小学校の場合は、学校ごとに研修が行われます。公立小学校のように「初任者研修」などは行われないこともあるようです。
公立小学校と私立小学校の教員として働く上で、一番大きなポイントはこの「異動」と言っても良いかもしれません。
公立小学校の場合は、5~10年感覚で他の学校への異動があり、移動範囲は市をまたぐ場合もあり、自分では選ぶことができません。
一方、私立小学校の場合は基本的には異動がありません。しかし、複数の学校を運営する学校法人の場合は、法人内での異動はあるかもしれません。
公立小学校と私立小学校は、同じ小学校教諭であっても、さまざまな点で違いがあります。自分が公立小学校の教諭・私立小学校の教諭のどちらになりたいかをしっかり考え、それぞれの対策をしっかり行うことが大切です。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)