保育士の働きやすさについて紹介。保育士は子どもや保護者を相手に、保育以外の仕事もこなさなくてはならないため、体力的にも精神的にも負担が大きい仕事です。
どんな点で働きにくさを感じているのか、またそれらを上回る保育士のやりがいについて説明します。
保育士として働くために、気になるポイントとなる給料、勤務時間、人間関係、残業の4つの項目についてまとめました。
保育士は、子どもの命を預かる責任を伴う仕事です。保育活動以外にも、事務作業や行事の準備、保護者対応など多種多様な業務があり、仕事の多さに給料が見合わないと感じている人も少なくないでしょう。
月の手取りが12万~13万という保育士も多く、生活の不安から離職する人も。しかし、国が保育士の待遇改善に真剣に取り組んでいるため、徐々に給与も上がっています。
幼稚園と比較すると、保育園の独自のサービスで延長保育や休日保育に対応する場合は勤務時間が長くなることもあります。特に勤務している保育施設が人材不足の場合は、休みを取得することも難しいでしょう。
一方で、職場環境の整備、シフト制の導入による勤務体系の改善も行われ、夏休みや冬休みの長期休暇や休日も取得しやすくなってきています。
子どもとの関わり、保護者の対応、同僚や上司とのコミュニケーションなど、人間関係の悩みを抱えている保育士もいます。特に保護者からのいわれのないクレームや女性が多い職場の面倒な人間関係は、大きな負担になることも。
ポジティブ思考で、子どもや保護者、同僚や上司の意見をしっかりと聞き、保育士として誠実で的確な対応をすることが求められます。
園児の午睡中に掃除や連絡帳の記入をするなど、保育士の1日はとても多忙です。年間計画や月案、指導計画や行事計画、準備などの事務作業も多く、指導案の作成や行事の衣装・小道具の製作などは、ついつい家に持ち帰ってしまうことも。
イベント前はサービス残業も少なくありませんが、タスクの見直しや業務の効率化を行うことで残業を減らす工夫も可能です。
保育士の喜びとしてまず挙げられるのは、子どもの笑顔にふれ、成長を間近で感じられること。純粋で好奇心旺盛な子どもは、屈託のない笑顔や思わず感動させられる反応をすることもしばしば。
昨日までできなかったことが、自分の声掛けや指導でクリアできれば大きな喜びにつながるでしょう。「先生!先生!」と慕う子ども達の笑顔に毎日元気をもらうことができます。
家庭の事情はさまざまで、多くの保護者が子育ての悩みを抱えながら毎日頑張っています。仕事や家事で疲れている保護者に子どもの良い点を伝えたり、子育ての悩みに真摯に対応したりすることによって、信頼関係が構築され頼られる存在に。
保育士として、保護者にとって必要な存在になることで大きなやりがいを感じることができます。
保育園では遠足や運動会、発表会など、さまざまなイベントが開催されます。子どもたちが楽しく取り組み、保護者を感動させるためには、綿密な計画・準備が必要です。
しかし、イベントが成功した際には子どもや保護者、保育士が一体となり達成感を味わうことができます。保育士ならではのやりがいを感じられ、何にも代えがたいものとなるでしょう。
保育士の仕事は多忙であるだけでなく、命を預かる責任を伴うものです。それに対して、給料や職場や保護者との人間関係など気になる点があることも事実。
しかし、保育士の待遇は少しずつですが改善されており、悩みを払拭してくれる大きなやりがいも感じられます。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)