一般企業で保育士の資格を活かして働くケースについて紹介。保育学生が一般企業に就職できる可能性や就職しやすい企業、また就職した際のメリット、デメリットについて説明します。
学部専攻と直接関係がない就職をする学生が多いのと同様に、保育学生が保育職以外の一般企業の就職をすることは可能です。
実際、保育士大学には保育職以外の一般企業の求人も入り、自身で就職活動をすることもできます。
ただ、新卒の就職活動の開始時期は保育士と一般企業とでは異なるため、かけもちの就職活動は厳しいでしょう。
保育学生が一般企業に就職するのであれば、やはり保育の知識やスキルを活かせる職種がおすすめ。
保育学生が就職しやすい企業をいくつか紹介します。
子ども服を取り扱うアパレル企業で活躍する保育学生もいます。子ども服の販売には、子どもの身体の成長に関する知識が不可欠。年齢や発達段階、それに伴う行動を想定して、顧客に適切なアドバイスや提案をすることができます。
また、既習の子どもや保護者との対応スキルも接客に活かすことができるでしょう。
誕生日や七五三など、子ども専門の写真スタジオでは、子どもと接することが好きであることが求人の条件となることがよくあります。
写真を撮られるのが苦手であったり、じっとしていることが難しかったりする子どもに、授業や実習の経験を活かして適切に対応することが可能です。
保護者とのコミュニケーションスキルも求められますが、ここでも学んだ経験を活かすことができるでしょう。
おむつや哺乳瓶、子ども用食器やおもちゃなど、育児関連商品を取り扱う一般企業への就職もおすすめです。
子どもが喜び、快適に使用できる商品を開発、販売することが仕事となるため、子どもの発達や特性を学んでいる保育学生にはうってつけ。実際に、保育学生など、子どもの知識がある学生の採用に力を入れている企業もあります。
子どもを笑顔にさせる話し方や振る舞いは、テーマパークやアミューズメント施設のスタッフにも役立ちます。
また、幼児教室や塾講師、ピアノや体操の先生など、保育士資格以外の特技を活かして子どもに何かを教える仕事もやりがいがあるでしょう。
そのほか、託児ルームのスタッフや保育園運営会社の人事・総合職なども考えられます。
保育職と違って、一般企業ではノルマの達成など、成果を出して企業に利益をもたらすことがそのまま給料に反映される可能性が高くなります。営業や販売であれば、売上が直接給料アップにつながることもあるでしょう。
また、働きぶりを評価されて昇進や給料アップとなることも考えられます。
紹介した就職しやすい企業のように、デスクワークではなく人を相手に仕事ができることも魅力と言えるでしょう。
保育職は待機児童問題もあり、今後も高い需要が期待でき比較的に安定しています。
一方、一般企業は企業努力だけでなく、世の中の景気に利益が左右されます。そのため、不景気になると売上が落ち、人件費削減のため、雇止めにあう可能性も。また、残業や休日出勤を求められることもあります。
さらに、パソコンのスキルや英語力、経営力などを問われることも多いため、保育学生はレベルの差を感じることも多いでしょう。
保育学生は保育職だけでなく、一般企業への就職も可能であり、子どもに関する知識やコミュニケーション力などを活かせる仕事もあります。成果主義であることも多く、頑張りが昇進や給料に反映されることも。
一方、一般企業ならではの厳しさもあります。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)