保育士の資格を活かして保育園で働くケースを紹介。保育士の仕事内容や給料事情、働くうえで大変なことについてまとめています。
保育士の1日は多忙で大変なこともありますが、それを上回る大きなやりがいも感じられます。
保育園における保育士の仕事は、単に子供を預かって身の回りの世話をするだけではありません。多岐にわたる仕事を簡単にまとめると次のようになります。
1日の流れにそって具体的に保育園の仕事をまとめると次のとおり。なお、おむつ交換や排泄援助、保護者への緊急連絡などは時間を問わず行われます。
開園準備、子どもの出迎えと荷物預かり、朝の会、朝の挨拶・出席確認、体操、自由遊びや散歩など
昼食準備・補助、遊び、着替え、午睡、おやつ、会議、連絡帳記入
お迎え準備、保育日誌記入などの事務仕事、園内の掃除、戸締りなどの閉園準備
内閣府「平成29年度保育士及び幼稚園教諭の平均賃金等の実態について」によると、女性保育士(平均年齢36.1歳、平均勤続年数7.8年)の平均月給は約22.8万円、賞与を含めた平均年収は約340万円です。全業種の平均年収は500万円を超えるので、仕事量が多く責任を伴う仕事の割には給料が低いと言えるでしょう。
しかし、待機児童問題などもあり、国が本腰を入れて保育士の待遇改善に取り組んでおり、徐々にではありますが、給料が上がる傾向にあります。
保育園では、子どもとの関わりに加えて、同僚や上司との関係、保護者とのコミュニケーションなど、人間関係の構築も重要です。男性保育士も活躍していますが、まだまだ職場は女性優位の状況。女性同士のトラブルとともに保護者との関係構築、クレーム対応に悩まされることもあります。
保育園によって異なりますが、保育士は「早番」「中番」「遅番」などのシフト制による8時間勤務である場合が多いです。
しかし、行事前の準備期間や独自のサービスで延長保育や休日保育などに対応している場合には、勤務時間が長くなりがちな側面もあります。
保育園は保護者の就労や病気などにより、面倒を見ることができない子どもを預かっています。保護者にとって最後の砦であり、社会的に必要とされている存在であることからもやりがいがあります。
また、子育てに悩む保護者の相談に乗るなど頼られることも多く、保育士ならではのやりがいを感じることもあるでしょう。
保育園では、0歳児から就学前までの長期にわたって子どもに関わることができます。子どもの笑顔や成長を間近に感じながら、言葉かけや支援によりできなかったことができるようになったときの喜びはひとしおです。
行事の練習や準備も大変ですが、成功したときの達成感も大きなやりがいとなるでしょう。
保育園で保育士が行う仕事は多岐にわたり、保育活動だけでなく保護者や同僚とのコミュニケーションも重要な要素となります。仕事量の割に給与が低い状況にありますが、待遇改善は徐々に行われている状況です。
その一方で、子どもの長期的な成長を間近に感じながら、保護者や社会に必要とされる仕事としてやりがいを感じられます。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)