保育園には、クラス担任という制度があります。クラス担任は保育士であれば誰でも任せられる可能性があり、1年目でもクラス担任を経験することがあります。ここではクラス担任の種類と仕事内容、クラスを持つうえで注意したいことなどを見ていきましょう。
少人数制の保育園の場合は、基本的に1人担任です。1人ですべて行えるため責任は重大ですが、他の保育士ともめることがなく自由度が高いのがポイントです。こんなクラスにしたい、という意見を反映させやすいでしょう。
園児の人数が多い場合は、他の保育士と一緒に複数担任としてクラス担任を設けることが多いです。担任として勤務する保育士が複数人いるため、困ったときは相談しやすい、業務が分担できるというようなメリットがあります。一方で保育士同士で意見が分かれてしまってなかなかスムーズに保育ができない…という問題点もあるため、普段からコミュニケーションを取り合いながら意見をすり合わせることが大切です。
日案・週案・月案などの保育指導計画、連絡帳、日誌といった計画や記録の業務は担任保育士が行います。記録することで反省点を次の計画に生かしながら、先の保育を見越すことでクラス運営の方向性が見えてくるでしょう。
登園時と降園時の保護者対応も、担当保育士の仕事です。忙しく働く保護者と限られた時間で関係を構築するためには、会えるタイミングできちんと子どもの様子を伝えてあげること大切です。
保護者の中には、まだ預けたくないけれど仕事に復帰しなくてはいけないから…という人もいます。子どもを預けているという罪悪感を少しでも減らせるように、保育園で楽しく過ごせていること、しっかりと成長していることを共有しましょう。
設定保育や行事などは、担当保育士が考えたり意見をとりまとめたりしながら行います。しっかりとした事前準備ができていれば、慌てることなく余裕を持って保育ができるでしょう。
1日ずつのタイムスケジュールの事前準備もおすすめです。タイムスケジュールを可視化すると、どこにどんな活動を入れるべきか、そしてどうしたら次の活動にスムーズに移れるかなどを事前に考えておけるでしょう。
保護者から大切な子どもを預かっている以上、危機管理は大切で重要な仕事の1つです。小さな子どもたちは予期せぬことで思わぬケガを負ことがあります。クラス担任になると、保育中に起こったトラブルは担任の責任です。
子どもたちを守るために、事故が起こったりケガを負ったりしないように危機管理をしっかりと行いましょう。
子どもたちは大人と違い、とにかく楽しいことが一番です。子どもたちのやる気を引き出すためにも、この後どんな活動をするのか、どんな楽しみが待っているのかを伝えることでスムーズに動きやすいです。
また無理に子どもたちをまとめようとせず、楽しく活動ができるようにサポートする保育を意識しましょう。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)