小学校教諭をはじめとした全ての職業には、向き不向きが存在します。このページでは、小学校教諭に向いている人と向いていない人の特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
子どもの成長過程において、6歳~12歳は健やかな心と身体を育むのに最も重要な時期だとされています。そのため小学校教諭は、中学校や高校の教師よりも生活指導の業務比重が大きく、掃除の仕方や箸の持ち方なども実施。ときに保護者のような役割も担っているのです。
特に、低学年の子どもたちは失敗を繰り返して成長していくため、「子どもが好きか」「温かい目で見守れるか」は、小学校教諭に欠かせない資質のひとつだと言えるでしょう。
小学校教諭の業務は授業や学習指導など、教えることの連続です。そのため、子どもたちに教えたいことが理解してもらえた時に、心から喜びを感じる人は小学校教諭に向いているでしょう。
また、小学校教諭は基本的に全科目を教えなければならず、そのぶん下準備に時間がかかります。しかも、教え方によって子どもたちの理解度が異なるため、なるべく興味を持ってもらえるように工夫しなければなりません。そのための工夫を楽しめる人や、そもそも人に教えるのが好きな人こそ小学校教諭に向いています。
子どもたちは、周囲の大人たちの姿をお手本に成長していきます。特に、子どもたちと過ごす時間の長い小学校教諭は、人格形成に大きな影響を与える存在です。そのため、人として正しいこととやってはいけないことを教えられる道徳的かつモラルのある人は、小学校教諭にふさわしいといえるでしょう。
また、近年ではSNSの普及によるプライバシー侵害や誹謗中傷などが問題視されており、道徳心やモラルから一方踏み込んだ内容についてもレクチャーできる人間性が求められています。
当たり前のことですが、そもそも子どもが好きではない人や愛をもって接することができない人は、小学校教諭に向いていません。もちろん、子どもが好きでなくても小学校教諭にはなれます。しかし、子どもは時に予測不能な行動や生意気な態度をとることがあるため、愛情がなければ耐えられない可能性があるでしょう。
授業や生活指導、家庭訪問や職員会議など、小学校教諭は人とのコミュニケーションが欠かせない職業です。特に、子どもたちは心の発達が未熟なため、大人よりも「察する」という能力が乏しく、言葉でしっかりと教えなければ理解してもらえない場合があります。そのため、話したり教えたりするのが苦手な人は、「うまくいかない」と感じることが多いでしょう。
子どもの指導だけでなく保護者とのやりとりも行う小学校教諭は、とにかくストレスがたまる場面が多いです。生徒や保護者以外に教師同士の人間関係にもストレスがかかるので、「気の休まる時がない…」と感じる人もいるでしょう。そんな時にうまくストレスを発散できれば問題ありませんが、溜め続けてしまう人は精神的にキツいかもしれません。
小学校教諭だけでなくどんな職業にでもいえることですが、時間や約束を守れるか、きちんと挨拶ができるか、身だしなみが整っているかなど、社会人として最低限のマナーを守れるかは非常に大切となります。これらが守れない人は子どもたちのお手本としてふさわしくないため、小学校教諭には向いていないといえるでしょう。
小学校教諭は、子どもたちの心と身体の発達に大きな影響を与える存在です。健やかな成長をサポートするためにも、愛情と熱意をもって子どもたちにとことん向き合える人材が求められます。
また、保護者や他の教師とかかわる機会も多く、どんな人ともきちんとコミュニケーションをとるスキルも重要。想像よりも多くの業務をこなす必要もあるので、ストレスを溜め込まないための工夫も行う必要があるでしょう。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)