保育士の資格を活かして施設保育士として児童福祉施設で働くこともできます。児童福祉施設には保育所以外にもさまざまな種類があり、仕事内容もさまざま。
児童福祉施設で働く場合の給料や大変さ、やりがいについて紹介します。
児童福祉施設とは児童福祉法に規定されている保育所を含む14種類の施設のこと。虐待・死別等特別な事情によって、保護者・養育者のいない子どもを養育する乳児院・児童養護施設のほか、障害のある子どもの生活・自立支援を行う障害児入所施設などがあります。
食事や入浴、着替えなど身の回りの援助。心身の発達段階に応じた行事などの企画。生活必需品の購入。検診、予防接種などの付添、援助など。
授乳やおむつ替え、寝かしつけ、入浴などの援助。通院の際の付添。生活必需品の購入など。
食事や排せつ、着替えや入浴などの援助。身体能力やコミュニケーション能力等の向上訓練。地域や社会への参加活動支援など。
比較的求人の多い乳児院、児童養護施設の求人例からみた雇用形態や給与、福利厚生は以下の通りです。
子どもの自立援助や身体機能の訓練補助などに関わることもあり、子どもの人生を左右するため重い責任を負います。
愛情と厳しさを併せ持ち、誠実かつ真剣に子どもに向き合うため、ストレスで早期離職する保育士も。施設特有の専門的な知識やスキルも身に付ける必要があります。
乳児院や児童養護施設、障害児入所施設などは24時間365日体制で親代わりとなって援助、支援しなければならず体力的な厳しさがあります。シフトによっては休日や夜中に子どもの対応を求められることもあり、睡眠も十分にとれないことも。深い愛情をもって接していても子どもの行動に悩まされることもあります。
看護師や児童指導員など、保育士以外の専門職員との連携も必要です。
施設保育士の仕事は大変なことが多い分、社会福祉、児童福祉を担う一員として子どもの成長をより身近に感じることができます。
生育環境が複雑で保育士と関わることに抵抗を感じる子どもも少なくありませんが、施設を退所する際には保護者と同じような感動を覚えることもあるでしょう。
施設によっては福利厚生が充実しているため、賞与や家賃補助など、さまざまな恩恵を受けることもできます。保険や寮も完備されているところも多く、出費を抑えることも可能。
また、夜間や休日に勤務すれば、基本給とは別に特別手当が支給されるため、給料に上乗せすることもできます。
児童福祉施設で働く保育士は施設保育士とも呼ばれ、24時間365日体制で子どもの世話や援助を行うことも少なくありません。親代わりとなって深い愛情を注がねばならず、勤務するには強い意志や覚悟も必要です。
仕事が大変な分、子どもの成長を保護者のような気持ちで見守ることができ、社会に貢献していることからも大きなやりがいがあります。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)