小学校教諭の免許を生かして児童発達支援管理責任者として働く方法があります。児童発達支援管理責任者の仕事内容やお給料基本情報のほか、どんな部分にやりがいを感じ、どんなところが大変なのかについて解説します。
児童発達支援管理責任者になるためには、障がい者や児童の相談支援、直接支援の実務経験が3年以上の方でかつ、研修を受けることで資格を取得する事ができます。
研修は基礎研修の受講後に一定期間の実務経験を経て、実践研修を受けるながれとなっており、資格取得後は5年毎の更新研修を受けることも義務化されています。
児童発達支援管理責任者は、個別支援計画の作成と利用児童・保護者への相談援助業務など、法令で定められた仕事を行います。他にも、各事業所が主催するイベントの実施や通所・入所している児童のモニタリングを目的とした直接支援も行いますが、管理責任者なので基本的には日々の支援業務には関わりません。
法令で定められた個別支援計画の作成は、障害のある児童の療育と保護者への支援の中核となる大切な計画なので、本人と家族に内容を説明し、同意を得てから書面にします。
児童発達支援管理責任者のお給料は、事業所の種類によって異なり、それぞれ以下のようになっています。
※資格手当・住宅手当・交通費を別途支給する事業所もあります。地域差や事業所の規模にもよって変動するのが現状ですが、「医療型」の事業所については年収が高めという結果が出ています。
児童発達支援管理責任者は、個別支援計画の作成や保護者との関わり、学校や自治体など関係機関との関わりがあることなどから責任の大きい仕事ではありますが、児童や保護者、スタッフとともに児童の成長を一緒に喜べる点にやりがいを感じることができます。
また、事業所の管理者などステップアップも望めるところもやりがいへつながっていくでしょう。
児童一人一人で障がいの状況や環境が異なるため、支援計画の作成が難しい、適切な支援の方法がわからないと頭を抱える場合があります。
また、児童の状況から計画通りに支援を進められないといった悩みや、保護者との関係性に悩む場合に、児童発達支援管理責任者の仕事を大変に感じる場合もあります。
児童発達支援管理責任者は、児童指導員のように直接支援をすることは少ないですが、児童の支援計画の作成や保護者と連携を行うなど責任のある仕事です。同時に児童の成長を児童や保護者、スタッフと一緒に喜べる、やりがいも感じられるでしょう。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)