保育士資格を活かしてピアノ講師として働くケースについて紹介。ピアノ講師になるために必要な資格やメリット、給料や大変さ、やりがいなどについて紹介します。
ピアノ講師の仕事は、生徒にピアノの演奏技術を教えることです。
音楽教室などの企業に所属して働く場合には、レッスン以外に音楽教室全体のスケジュール管理や発表会・コンクールなどのイベントの準備、生徒募集宣伝活動などを行う場合があります。
ピアノ講師の働き方や勤務時間は、働き方や雇用形態によっても大きく変わります。
自宅などで個人レッスンを行う場合はレッスンの時間を自由に設定できますが、ある程度生徒のスケジュールに柔軟に対応する必要も。
一方、音楽教室などで働く場合には、フルタイムのほか業務委託でレッスン時間のみ時給が発生することもあります。
個人でピアノ教室を開いたり、訪問レッスンをしたりするための特別な資格はありません。ある程度のピアノ演奏技術や指導技術、人に教えることが好きな人であればピアノ講師になることができます。
ただ、音大卒などの肩書がないと、生徒を集めるのに苦労することもあるでしょう。
楽器メーカーなどの音楽教室のピアノ講師になるには、独自の講師資格習得試験や能力テストなどに合格する必要があります。
試験内容にはピアノ演奏や楽典、筆記試験などが含まれることが多く、ピアノ講師として働くための技術や能力を試されるのが一般的。
また、応募要件に音大卒などの条件が設定されることが多いようです。
保育士大学を目指す際に、子どもが好きなだけでなく音楽やピアノが好きで進学を決意したという人もいるのではないでしょうか。
小さい頃からピアノを習っていて、演奏家を目指すまではないができればピアノに携わる仕事がしたい人にとって、ピアノ講師はうってつけ。大好きな子どもにも向き合えるので一石二鳥の仕事と言えるでしょう。
保育に関する知識があり、保育実習の経験もあるため、子ども相手のレッスンがスムーズであることもメリットです。
また、大人のレッスンでも気長に相手を傷つけないように優しくレッスンすることが可能。保育士大学で培った笑顔やコミュニケーション力もピアノ講師として役立てることができます。
東京都内で業務委託としてピアノ講師で働く場合、平均時給は1,300円~1,600円程度。受け持つ生徒の数や勤務状況にもよりますが、月収数万円~25万円ほどと幅があります。
自宅で個人レッスンを行ったり、訪問レッスンを行ったりする場合は、自分でレッスン料を設定できますが、あまり高いと生徒が集まらないため、それほど高い収入を期待することができないでしょう。
ピアノが上手くなりたくてレッスンを受ける人は、講師にも高いピアノ演奏技術を求める傾向があります。コンクールなどの受賞歴がなくても、ある程度のピアノ演奏技術の実力は必要であると言えるでしょう。
幼い頃から本格的なレッスンを受けた人であれば問題はないでしょうが、保育士を目指してピアノを始めたレベルでは教えることは難しいでしょう。
音大や芸術大学でピアノを専攻した人でも演奏家になれる確率はごくわずか。
ピアノ講師として収入を得ているピアノ科卒業生も数多くいます。音楽教室や個人レッスンでピアノを教えている人も多く、音大・芸大卒であってもなかなか生徒を集められないこともあります。
子ども、若い世代、シニア世代など、ピアノを習う人の年齢層はさまざまです。演奏家を目指す人から趣味の世界を広げ、生きがいや生活の潤いを求めている人まで、ピアノを習う理由もさまざま。
そんな人たちの「ピアノを上手く演奏したい」という夢を叶える支援ができることがピアノ講師の大きなやりがいになります。
保育士資格を活用してピアノ講師として働くには、ピアノ演奏技術の高さや生徒募集、資格取得などに難点もありますが、ピアノを上手くなりたいという人の夢を叶えられるやりがいのある仕事です。
保育士大学で培った知識やコミュニケーションスキルは、子どもだけでなく大人相手でも役に立ちます。
※選定基準:
愛知県で保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭免許のいずれかの取得を目指せる大学のうち、保育士資格・幼稚園教諭・小学校教諭の同時取得も可能な大学の中から、以下の基準に沿ってピックアップしています。(2022年3月調査時点)
・名古屋芸術大学…資格取得+αの力をつけられるコースの数が最も多い大学(7コース)
・桜花学園大学…最新の実績で、公立園および公立小学校(特別支援含む)の就職人数を明示していて最も多い大学(2020年度 計64名)
・椙山女学園大学…SSK(名古屋の女子大御三家)のうち、偏差値が最も高い大学(教育学部保育・初等教育専修の偏差値…50.0~52.5※)
※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)