小学校の教員として働く

小学校教諭の免許を活かす仕事、「小学校教諭」。仕事内容や給料、やりがいや大変なこと等について解説します。

小学校教諭の仕事内容

小学校教諭の仕事内容は、各教科の授業を担当することはもちろんのこと、子どもたちの一人ひとりの長所を伸ばしながら、苦手な部分をフォローすることなど「人としての成長に対するサポート」をすることが挙げられます。またその他に、給食やPTAなどの対応、遠足などの各種イベントのルート作成なども行います。

臨時職員などの場合は各教科に関わることだけ対応するという場合もありますが、小学校教諭の仕事内容は多岐にわたります。

教科指導

小学校教諭はクラス児童に対し、全教科を担当しているため国語・算数・理科・社会・体育・生活・道徳など多様な教科を指導しなければなりません。学校によっては音楽など専門性の高い授業だけは、専科担当がついているケースも。授業を行う前に子供たちへどう教えた方が良いのかを考え、授業の進め方を事前に計画することが大切です。ベテランの教諭から子供への関わり方・ノートの使い方などを学ぶための研究授業が行われることもあるでしょう。

生活・道徳指導

小学校では、児童が社会の中で生活する上での基盤となる内容を指導しています。道徳では教科書の内容をただ教えるのではなく、日常の生活や運動会などの学校行事を介して児童に他者への思いやりの心などを伝えることが大切です。生活や道徳は学校だけで教えられる内容ではなく、家庭との密な連携が必要になるケースもあるでしょう。状況によっては家庭訪問を行い、保護者に学校での児童の様子を伝えアドバイスする、保護者からの相談に対応するなど、学校と家庭がチームとなり子供を支えていくことが重要になってきます。

学年・クラス運営

小学校教諭になれば、クラス担任となる可能性もあります。もし担任となればクラスの子ども一人ひとりに観察し、子供の成長をサポートすることが大切な役割です。クラスで起きた問題を全員で解決できるように、児童を上手く導いていくことも業務のひとつ。また学年全体で教育方針・目標の設定や、その教育方針に従って行事を実施する、児童と情報交換する、他の教諭と協力し、学年が一つにまとまるように活動します。

各行事の企画・進行

運動会・学芸会(文化祭や生活発表会)・社会科見学など、1年間で様々な行事が開催されます。もし行事の企画や進行の担当となれば、行事が問題なく開催されるように全体の監督を行わなければならないでしょう。たとえば運動会の場合は練習計画・タイムスケジュール・選曲・種目決定など、様々な担当があります。また遠足・社会科見学であれば事前に下見を行い、所要時間だけでなくトイレの場所やリスクの高い場所などを確認しておかなければなりません。

そのほかの仕事内容

ほかにもテスト作りや採点、PTA活動、会議など、小学校教諭の業務は非常に多くあります。夏休みや冬休みなど児童が登校しない期間であっても、教諭は通常通り学校に通い仕事を実施するケースがほとんどです。基本的には休み明けの準備がメインの仕事ですが、人によっては研修会などに参加しスキルアップを図るケースもあるでしょう。また通常の時期では有給休暇の取得が難しいので、長期休みのタイミングで取得する教諭も。

小学校教諭の給料

小学校教諭の給料は、公立小学校・私立小学校によっても変わりますが、平均年収は約672万円(※)ほど月の平均給与は、諸手当含めて41万9508円(平均年齢43.1歳)(※)で、安定した給料が魅力です。

公立小学校の場合

公立の小学校に努める場合は、地方公務員のため、都道府県や地方自治体が決めた給与体系によって支払われます。役職や勤続年数によって給与は上がっていくので、長く務めるほど給与はアップしていきます。基本給の他にもボーナスや、退職時の退職金などまとまったお金も支払われ、長く安定して給与をもらえる傾向があります。

私立小学校の場合

私立小学校では学校ごとに給与が決められています。平均年収では公立よりも低くなるといわれていますが、なかには公立より高くなる私立小学校もあるようです。私立小学校に努めることを希望する場合は、希望の私立小学校の給与や待遇をしっかり確認しておくようにしましょう。

小学校教諭のやりがい

これから社会に出ていく子どもたちに関わり、子どもたちの成長を間近で見ることができるというところに喜びややりがいを感じる方が多いでしょう。

また、小学校は幼稚園や保育園を卒園したばかりの幼い時期の子どもから、思春期を迎えた子供までが在籍していることから、年代それぞれに合わせた対応が必要となり、その成長ぶりは他の校種では味わえない部分と言えるでしょう。

小学校教諭の大変さ

小学校教諭は、勤務時間が長いという点に大変さを感じている方が多いと言われています。出勤は朝7時からで、退勤時間は平均で夜の8時~9時、繁忙期は11時近くになるという方もいます。

また、他の作業で授業の準備をする時間がないという点や、PTAや保護者対応も必要となってくるので、このあたりに大変さを感じている先生が多いようです。

まとめ

小学校教諭の免許を一番活かせる職種は、何と言っても小学校教諭でしょう。やりがいが感じられると同時に大変なこともありますが、子どもが好きな方や教育に携わる仕事がしたいと考えている方にぴったりの仕事です。

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※参照元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/gakko/SC000150/nanido/)